シード S-1とは

表面処理

レンズ表面に水濡れ性を付与するために、レンズ表面に親水性モノマー(※1)をグラフト重合しました。

  1. レンズを切削加工します。
  2. プラズマ処理(※2)を行い、レンズ表面にラジカル重合種と呼ばれるグラフト重合の開始点(活性種)を形成します。
  3. 親水性モノマーの水溶液にレンズを入れ、親水性モノマーをレンズ表面に結合させます。(グラフト重合)
  1. 水分子を引き寄せる分子の単分子体
  2. プラズマとはイオン化したガスであり、イオンと電子の集合体です。プラズマ処理ではこれらのガスとともにラジカルと呼ばれる高エネルギーで活性な中性子や真空紫外線を照射します。

耐汚染性

タンパク質・脂質付着試験

表面処理によって、レンズの耐汚染性が向上することが期待されます。そこで、涙液中の成分であるタンパク質(リゾチーム)と脂質について、当社レンズ表面への付着量の測定を行いました。

一般にDk値が高くなると汚れ成分の付着量も多くなるとされていますが、上図で示したように“シード エスワン”はDk151と高Dkにもかかわらず、他のレンズに比べ付着量が低く抑えられていることがわかりました。これは、表面処理によって得られたレンズの特性のひとつと考えられます。

耐汚染性のメカニズム

耐汚染性を発現する表面のイメージ図

上図のようにレンズ表面を親水性高分子鎖(※)で覆い、この親水性高分子鎖によって水膜層が形成されます。形成された水膜層中を親水性高分子鎖がゆらゆらと漂うことにより、柔軟な表面層を保ちます。これによりレンズに近づいてきた汚れ成分であるタンパク質や脂質は、表面までたどりつけずに弾かれてしまいます。このような効果により耐汚染性が向上します。

水分子を引き寄せる分子の結合体

酸素透過係数

Dk=151×10-11(cm2/sec)・(mLO2/mL×mmHg)

レンズ素材にはメチルメタクリレート、シロキサニルメタクリレート、フルオロメタクリレートを使用することで、非常に高い酸素透過性を実現しました。また、眼科医の指導のもと最長1週間までの連続装用も可能です。

装用試験

アンケート結果

【質問対象】試験参加直前、ハードコンタクトレンズを使用していた方

Q. 以前装用していたレンズに比べて、装用感はよいですか?

全体の82%の方が「装用感がよい」と答えました。また、その中でも35%の方が「特によい」と回答しました。

【質問対象】全試験参加者

Q. 装用時の見え方はよいですか?

全体の88%の方が「見え方がよい」と答えました。また、その中でも36%の方が「特によい」と回答しました。

FAQ

表面処理について

Q表面処理をすることで、どのような効果がありますか?

A

良好な水濡れ性を実現することでレンズのくもり、汚れの付着、乾燥感などを低く抑え、自然で快適な装用感が期待できます。

Q表面処理の耐久性はどのくらいですか?

A

一般的なハードコンタクトレンズの寿命(2~3年)は表面処理の効果が継続します。また、取扱いによっては多少のキズがつくことがありますが、小さいキズであれば表面処理の効果が失われません。但し、誤った取扱いや指定のケア用品以外を使用しますと表面処理の効果が損なわれることがあります。

物性について

Q高酸素透過性レンズであるために汚れやすいのではないですか?

A

耐汚染性については表面処理の効果により、当社他ハードコンタクトレンズと比較して、最も優れています。

装用時について

Qレンズ装用時に眼の中で表面処理がとれてしまうことはありませんか?

A

表面処理は、レンズ表面に化学的に結合しているため、簡単にとれてしまうということはありません。

Q乱視の矯正はできますか?

A

一般的なハードコンタクトレンズと同等に可能です。

ケア方法について

Qケア方法はどのようなものですか?

A

“ピュアティモイスト”(または“O2ソリューション”+“スーパープロツー”の組み合わせ)によるケアを行ってください。汚れが気になる方は、”ジェルクリン”によるこすり洗いを行って下さい。ただし、“O2クリン”の使用は避けてください。

Q塩素系の洗浄液を使用した場合どうなりますか?

A

表面処理されている表面やレンズそのものに影響を与えます。

表面処理による表面濡れ性を十分発揮させるために、“O2クリン”などの微粒子入りクリーナーでのこすり洗いや、塩素系強力クリーナーでの洗浄は避けてください。