“乱視”による目の不調 あなたは我慢していませんか?

日本の近視人口(※)は、5000万人以上とも言われています。実はその近視者の中には、乱視の症状を同時に併せ持つ人も……。知っているようで実はあまりよく知らない乱視。正しく理解して、気になる人は一度眼科で検査を受けてみてはいかがですか?

※:近視人口
文部科学省学校保健統計調査および警視庁運転免許統計から近視生徒およびメガネ使用の人数を抽出。
さらに免許非保有者における近視人数を推定し合計した数字。

乱視とは

乱視とは 図1

乱視とは、角膜や水晶体のゆがみにより、光が一点に集まらない状態のことを指します(図1参照)。強い乱視では、物がぼやけたり、二重三重に見えたりするなどの見え方に影響がでます。乱視を自覚している人は「月が何重にも見える」とよく言います。物がはっきり見えないことで、眼精疲労、肩こり、頭痛など、身体へ悪影響を及ぼす場合もありますので、正しい矯正をすることが必要です。

乱視とは 図2

乱視がない角膜をテニスボールに例えたとき、乱視がある角膜は、ラグビーボールのような形をしています。(図2参照)

乱視セルフチェック

それではまず、乱視のセルフチェックをしてみましょう。左下の放射線状のイラストを30cm以上離して片目ずつ見てください。
すべてのラインが、だいたい同じような太さや濃さであれば、乱視の心配は、ほぼありません。右下の図のように、太く見える線がある場合、乱視の可能性があります。
ただし、セルフチェックで問題がなくても、全く問題がないというわけではありません。

  • メガネやコンタクトレンズを着けていても見えにくい
  • 駅の路線図や電光掲示板の文字が読みにくい
  • 暗い場所で光がにじんだりダブったりして見える
  • パソコンの文字が読みづらい
  • 数字の5と6、3と8などの区別がつきにくい

このようなことが1つでもあてはまるようなら、乱視の可能性がありますので、眼科で検査を受けることをおすすめします。

乱視セルフチェック

乱視の種類

乱視は、角膜や水晶体の形が一定方向にゆがんでいる「正乱視」と、不規則にゆがんでいる「不正乱視」の二つに分けることができます。両者の違いは角膜の表面の状態です。「不正乱視」は、角膜の表面に凹凸があるため、眼内で光線が焦点を結ばないのが特徴です。

正乱視と不正乱視

乱視の矯正方法

乱視の矯正は、目のゆがみ(乱視の方向)に合わせて「円柱レンズ(特定方向の光のみを屈折させることができるレンズ)」を使います。
正乱視はメガネ、ハードコンタクトレンズ、乱視用ソフトコンタクトレンズを使って矯正することが可能ですが、不正乱視は角膜の表面のゆがみに影響されないハードコンタクトレンズで矯正することが一般的です。
最近は使い捨ての乱視用ソフトコンタクトレンズも充実しています。ソフトコンタクトレンズの場合、度数の他に乱視のゆがみに合わせて軸度も合わせる必要があり、その軸度の安定性を高めたレンズデザインも登場してきています。

乱視用ソフトコンタクトレンズのデザイン

ソフトコンタクトレンズは、大きく2つに分けて、プリズムバラストデザイン(以下プリズムバラスト)とダブルスラブオフデザイン(以下ダブルスラブオフ)があります。
プリズムバラストの特徴は、レンズ下部に厚みを持たせることにより、乱視矯正の軸安定性が高くなります。
もう1つのデザイン、ダブルスラブオフは、薄く、装用感はいいのですが、まぶたの形状によっては軸度の安定性に影響を及ぼす場合があります。

プリズムバラストとダブルスラブオフ
乱視の世界をクリアにするおすすめのコンタクトレンズ シード1dayPure うるおいプラス乱視用 デザイン特徴

軸安定性の高い「プリズムバラスト」と、シード独自の「上部スラブオフ※1」「可変パラメトリクスデザイン※2」の3つの設計によって構成されたレンズデザイン「ダイナミックプリズムバラストデザイン」を採用。さらに、光学デザインには角膜形状に影響を受けにくいフロントトーリックデザイン(以下フロントトーリック)を採用。高い軸の安定性と快適な装用感を実現しました。

  1. レンズ上部を薄くなめらかに仕上げたデザイン
  2. 度数ごとに周辺部の厚みをコントロールし薄く整えて、ベースカーブ側のエッジに浮き上がりを持たせているデザイン
デザイン特徴

設計開発担当者の福島努さんに聞く
シードが乱視用使い捨てソフトコンタクトレンズでフロントトーリックを採用した理由

福島努
福島努
シード 生産技術本部 技術部
レンズ設計チーム
研究開発本部
臨床研究室 マネージャー

国内の乱視用使い捨てソフトコンタクトレンズで唯一、フロントトーリックを採用しているシード。
国産の乱視用1日使い捨てソフトコンタクトレンズ「シード1dayPureうるおいプラス乱視用」を開発した福島さんに、フロントトーリックのメリットについて話を伺いました。
「乱視用のソフトコンタクトレンズを作るには重要なポイントが2つあります。1つはレンズの厚みにメリハリを持たせること。もう1つはレンズがなめらかであること。『シード1dayPureうるおいプラス乱視用』では、開発のコンセプトである『よく見える』コンタクトレンズをお客様に実感していただくために、プリズムバラストとフロントトーリックを採用しています」
乱視用ソフトコンタクトレンズで一般的なデザインは、プリズムバラスト。福島さんは「プリズムバラストの長所は、レンズ下部に厚みを持たせ、まばたきによって、レンズが回転するのを押さえることができるので、乱視矯正の軸安定性が高くなります」と説明します。

「そのプリズムバラストに加え、もうひと手間をかけたのがフロントトーリック(図3参照)。
光が入ってくる側にできるだけ近い場所で、光の屈折を変える機能を持たせた方が、より光学的な特徴を出しやすく、目の中での軸安定性を考えた結果として、レンズの前面側に乱視の度数を入れ、角膜側、つまりレンズの裏側をなめらかに仕上げたフロントトーリックを採用しました」
福島さんが知る限りでは、世界の主流は、角膜側に乱視の度数を入れるバックトーリックデザイン(以下バックトーリック)だと言います。
しかし、バックトーリックの短所として「安定感に悪影響を与えるケースがある」ことを挙げます。
「乱視の矯正には円柱レンズが使われますが、それは凹凸がはっきりとしたレンズ。そのレンズが角膜側にあるということは、角膜の形状と円柱レンズがうまくフィットすると、安定性が高くなるのですが、逆にフィットしなければ安定性が低くなります。実際には、角膜の形状と円柱レンズが一致することは極めて少ないと考えています。ということは、ほとんどの場合、角膜側にある円柱レンズが、レンズの安定感に悪影響を与えることになります。本来、レンズに凹凸があることによって、安定しやすくなるはずなのに、逆に安定しにくくなってしまうという欠点が出てくることがあるのです」
安定しやすいというフロントトーリック。ではなぜ、世間ではフロントトーリックがあまり採用されていないのでしょうか。

フロントトーリックとバックトーリック

「これは各メーカーの考え方なので、一概には言えないのですが、自社でコンタクトレンズを作っている弊社からみると、バックトーリックの方が生産工程上、作りやすいというのが、その一因ではないかと推察しています。フロントトーリックのコンタクトレンズは、生産効率が決していいとは言えません」
では、なぜシードでは、あえてフロントトーリックを採用したのでしょうか。福島さんは「お客様に対して、『見え方のいいレンズを提供すること』を第一に考えたからです」とはっきりと答えます。
乱視の悩みを持つ人にとって、せっかくこのような乱視用ソフトコンタクトレンズが存在していても、それを使わずに、コンタクトを買い控えたり、乱視用ではない通常のコンタクトレンズ(単焦点レンズ)を使用したりしているケースもあるのではないでしょうか。

「『乱視』という言葉は知っていても、矯正すべきかどうかも分からずに放置されている方も多いようです。乱視による不調だと気づかずに毎日を過ごしていて、ピントが合わない、疲れる、ダブって見えるなど、見え方に違和感を持っている方も多くいるのではないでしょうか。遠くを見ても近くを見ても、見え方が良くないことが乱視の特徴の1つです。若い頃に乱視がなくても、加齢とともに乱視が出るということもありますので、気になる方は一度、眼科で検査を受けてみてください」

福島努
シード1dayPure うるおいプラス乱視用 3つの特徴
高い軸安定性

度数ごとにレンズ全体のデザイン、厚みをコントロール。ダイナミックプリズムバラストで高い軸安定性が得られやすくなっています。

優れた視力矯正力

角膜形状の影響を受けにくい“フロントトーリック”を採用し、安定した乱視矯正効果を発揮します。

良好な装用感

レンズの“素材+デザイン+うるおい成分”の3つのコンビネーションにより、うるおい感を保ちながら瞳に優しくフィットし、快適な装用感を実現します。

見え方・装用感には個人差があります。

シード1dayPureうるおいプラス乱視用 シード2weekPureうるおいプラス乱視用

コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず眼科医の検査・処方を受けてお求め下さい。
ご使用の前には必ず添付文書をよく読み、正しくお使い下さい。