your vision, smarter… -Multi-Purpose Platform for Smart Contact Lenses-
Possibility of Smart contact lens01
「みる」ことの機能分化の世界
~時空間からの解放~

本プラットフォームは、スマートコンタクトレンズ(SmCL)の開発を創始・ドライブし、さまざまなビジネス機会を創出するための仕組みづくりを提供します。私たちは、共通アーキテクチャの提供、個別アイデアのあいだのインターフェースの提供、SmCL自体の提供、そしてSmCLの販売に至るまでのバリューチェーン構築に寄与します。ハードウェア、ソフトウェア問わず導入されるアプリ、組み合わされるウェアラブル筐体、融合する別技術によって、プラットフォームから生み出される価値が変化します。
これまで数多く開発されてきたメガネ型、ゴーグル型、ヘッドマウントディスプレイ型とは一線を画すものであり、SmCLは、‘みえる'を超えた新感覚体験を実現できるだけでなく、より広く、明瞭に、自然に、快適な‘視覚体験'を可能にすると考えています。
01擬似的タイムスリップ

過去の視覚情報がメモリに記録されることで、私たちが見る像は「その時のもの」である必然性が喪失します。
時間に依存しない虚構の空間視覚情報は、擬似的なタイムスリップの感覚をもたらし、臨場感のある過去体験が可能になることが期待されます。
02実在と虚構の融合

視覚の即時性は視覚の一側面でしかなくなり、空間への認識には、付加情報が導入されることで、その場にいるという臨場感は、任意の空間に拡張されるでしょう。こうして私たちは、この時空間から解放され、実在への認識の希薄化につながります。
エンターテイメント、スポーツ、芸術は、実在と虚構の境界に大きな揺さぶりがかけられることで、新たな可能性が期待されます。
03擬似的テレポーテーション

SmCLが与える空間を超えた認識は、私たちに擬似的なテレポーテーション感覚を与えてくれるでしょう。会議室はサイバー上に設けられ、皆は空間的に移動することなくその場に参加するようになり、また遠隔で会いにいけない人とも、視覚の上ではそばにいる感覚で会えることが期待されます。
04機械との一体化

機械との一体化により、SmCLは身体の一部として認識されるようになることが期待されます。現代において、スマートフォンが手放せない心理と同様に、SmCLはそれよりも没入的であり、自己認識の過程の内部に入り込むため、より顕著になります。すなわち、人間と機械の境界を曖昧にすることが可能になります。
Perspective02
プラットフォームは
スマートコンタクトレンズ・イノベーションへの近道に
私たちシードグループがサポートしてきた「みえる」という機能も、いま、実在と虚構が混合したミクスト・リアリティ(MR)や、高水準の医療技術に寄与するデジタル技術との融合に舵切りします。
新たな冒険には資金やツールが必要です。多様なSmCLに必須の基盤エレクトロニクスを「共通アーキテクチャ」として、本プラットフォームにて準備し、公開しています。これによって、世界の勇気ある冒険家には低価格にて素晴らしい冒険を始めるための第一歩になればと考えます。
私たちシードグループは、参加者からのSmCL開発に関する研究開発アイデアや事業アイデアを、共通アーキテクチャを活用してどのように実現出来るかを提案します。また、本プラットフォームにより、低い投資額・費用で参加者の開発プロセスを促進させます。シードグループは本プラットフォームから多彩で興味深い皆様のビジネスが誕生し、様々なイノベーションが生み出され、創発的に新しい生活世界が構築されていく未来を夢見ています。
シードグループの
スマートコンタクトレンズ
技術の結晶化
シードグループのプラットフォーム開発の歴史は、Triggerfish®の実用化・発売から始まります。それ以来、治療・診断用スマートCLの開発を進めている一方で、SmCLに秘められた可能性を現実化し、市場発展を目指して製品・サービス・技術を一体化させた新たな「プラットフォーム構想」を掲げてまいりました。そしてついに、いかなる目的のSmCLにおいても必要となる諸技術を取りまとめ、これを「共通アーキテクチャ」としてオープンソース化をいたしました。シードグループのこれらの活動は、決して一朝一夕でできたものではなく、長年の伝統に支えられた確固たる技術の集積から形成されています。今後も、医療用途のSmCLの開発と、メタバース世界構築のためのキーデバイスとしてのSmCLの事業構想を継続していきます。皆さまからのプラットフォームご参加のお便りをお待ちしております。
Common architecture03 共通アーキテクチャが出来ること
「共通アーキテクチャ」には、レンズ内蔵フレキシブル基板と、省電力駆動を見越したRFIDおよび内蔵デバイスをパワフルに制御(常時600μW)するための1mm角LSIチップ、レンズと通信をするための外部機器専用回路ボード、Bluetooth®技術などを用いた情報端末への通信システムを準備しています。この標準装備に、ターゲットデバイス、皆様からの素晴らしいアイデアが付加されることでさまざまなモジュール、システムが生み出され、たとえば次のような用途への道が切り開かれるでしょう。
- 拡張現実 / ミクスト・リアリティ
- 仮想現実
- メタバース空間生成
- 生体センシング
- 医療通信インフラ(遠隔眼科医療など)
- 眼科治療
- 眼科診断

−1つのアーキテクチャから多様な用途が生まれる−
エレクトロニクス関連仕様
本プラットフォームのアーキテクチャでは、レンズ内のLSIチップ(RAMXEED株式会社による設計委託)と10~20μm幅のAu配線、各種チップを実装するためのアイランド領域を備えたフレキシブル基板(株式会社センチュリーアークス製)、レンズ外の周辺機器・情報端末機器およびソフトウェア(cloud結合型)から構成されます。
項目 | 内容 |
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LSI |
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コンタクトレンズ内蔵 フレキシブル基板 |
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周辺機器 | 筐体デザインは任意、ガラスタイプ、ポータブルタイプなども標準装備
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エレクトロニクス関連仕様

