動物の「見える」

動物の「見える」に関する雑学をご紹介します。
Q動物のなかで一番目がいいのは?

A

視力は、生活環境と密接な関係があり、空を飛ぶ鳥類の視力が一番いいと言われています。なかでもタカやワシの視力は人間の6倍以上と言われ、1キロメートル以上離れた上空からでもネズミなどの小動物を見つけることができるそうです。

Q魚がまばたきをしないのは、なぜ?

A

魚にはまぶたがないので、目を閉じたり、まばたきをすることはできません。
人間は乾いた空気中で暮らしているので、目を守るためにまばたきをして涙で目の表面を覆っています。
しかし、魚は水中にいるので、涙は必要はありませんし、まぶたも必要ないのです。

Q動物にタテ長の瞳とヨコ長の瞳があるのは、なぜ?

A

タテ長のひとみは、ネコなど夜行性の動物に多く見られます。このような瞳は、瞳孔の運動がすばやくでき、強い光が当たって瞳が小さくなるとき目に「ふた」をしたようになり、光をさえぎる効果が強いのです。反対に、ヨコ長の瞳は、やはりまぶしさを防ぐことができ、前後の方向に広い視野を取ることができます。草原に生活する馬などがこの瞳を持っています。

Qヒラメの目が並んでいるのは、なぜ?

A

実は、卵からかえったばかりのヒラメの子は、他の魚と同じように左右対称に目がついています。ところが、生まれてしばらくすると、まず体が平べったくなり、一方を下にして横になって生活するようになります。次に体長が10cmくらいになると、下の方の目がだんだんと上の方に移ってゆき、20cmくらいになると目はすっかり上の方に移ってしまいます。ヒラメはこうして、砂の色に似た色を上にし、砂の中に体を隠し、餌となる小さな生き物をだまして食べているのですよ。

Q牛が赤い色に興奮するのは、なぜ?

A

牛に赤いものを見せると暴れるといいます。しかし実は、ほとんどの動物は色を区別することができず、その視界はまるで白黒テレビを見ているようだといわれます。闘牛は赤い色を見て興奮するのではなく、布が振られて動くことに危険を感じて興奮しているのです。

Q白ウサギの目が赤いのは、なぜ?

A

白ウサギには、瞳の色を決める「虹彩」という部分に色素がなく、目の奥の脈絡膜の血管の色がすきとおっているため、目が赤く見えるのです。それに対し、黒ウサギには色素が多く、黒目に見えます。

Qネコの目が暗やみで光るのは、なぜ?

A

ネコの目の内側には光を反射する細胞層があります。ネコは夜行性の動物なので、少しの光を目の中で反射させ、最大限に利用しているのです。自ら発光しているわけではありませんから、光のないまったくの暗やみでは、目は光りません。