アイメイト新入職員の方々が受けている研修とは
みなさん、こんにちは。
「Pureな愛(eye)をありがとうプロジェクト」
新年か~と思ったら、あっという間に2月も半ばですね!
エアコンあったかい~
でも、乾燥が気になります。
さて、アイメイトと使用者のペアを送り出しているアイメイト協会。
そこでは、管理・事務をされるスタッフの方、
歩行指導員の方、歩行指導員を目指す研修生の方々など、
多くのスタッフが、視覚障がいの方とアイメイトがペアになれるよう
支援・指導しています。
ふと、そんなスタッフの方々は
どんな教育を受けて来たのだろう・・・
と気になり、
すると、新入職員の方が受ける
そこにはこんな研修をされていることが書いてありました!
・食事や休憩時間も含め、1日中目隠しをして過ごす研修がある
・古くからのアイメイト使用者の理事の方による2日間の特別メニュー など
なんでも、この特別メニューの講師をされている方は、
今から40年以上も前に、アイメイトと自由にどこへでも出かけられるよう
交通機関や施設、国会に働きかけ、
社会参加を切り開いてきた方だそうです。
その方について、もっと詳しく知りたい~~!ということで、
早速アイメイト協会に伺ってみることに・・・
マユコ: 早速ですが、講師をなさっている方について、
塩屋代表理事:
アイメイト協会の理事でもある、佐藤憲さんという方です。
マユコ:
そうなんですか^^
その佐藤さんには、どんなきっかけで
新入職員研修のお願いをすることになったんですか?
塩屋代表理事:
佐藤さんが約15年前に申し出てくれたんです。
協会の仕事をしていく上で、晴眼者である新入職員たちが、
視覚障がい者の気持ちや感覚、不便さを体感する、
といった経験は、必ず生きてくると考えてのことです。
マユコ:なるほど!
そんな佐藤さん、
1970年代に、アイメイトとの自由な生活を求めて、
協会とともに国会に働きかけていたということを聞いていますが、
具体的にはどんなことをなさったんでしょうか?
塩屋代表理事:
本当にたくさんあります。
まずはじめに、国鉄(当時)の自由乗車の実現。
それまでは乗車の一週間前に申請する決まりになっていて、
使用者はとても不便を強いられていました。
また、今では考えられないことですが、
バスに乗る時は、口輪をするという決まりもありました。
それを、今のように自由に乗れるようにするために、
各方面に働きかけました。
そして、道路交通法に盲導犬が法制化されるための
道筋をつけたのも佐藤さんです。
その他にも、石川県の盲導犬育成事業も、
佐藤さんがいなければ始まらなかったといえます。
マユコ:
新入職員のみなさんは、
そんな佐藤さんの研修を受けてみてどうですか?
塩屋代表理事:
視覚障害の実体験をすることもそうですが、
10代の若者が、障害のある、なしに関係なく、
人生の大先輩からさまざまな体験談を聞くということは、
非常に重要な経験になっているのではないでしょうか。
マユコ:
そうですよね。
たしかに、今まで色々な経験をさせていただきましたが、
使用者の方のお話を直接伺うと、
今まで全く気付かなかったいろんなことに気づきます。
こんな風に、貴重な知識や経験を、大切に伝えていくことで
長い間ずっと変わらず続いていくことができるのだなあ、と
改めてアイメイト協会にこれまで関わってきた
多くの方々の存在の大きさを感じたのでした。
この「ピュアな愛(eye)をありがとうプロジェクト」も、
そんな風にずっと変わらず続いていくものでありたい、
と思います。
そのためには、ご協力くださる皆さんへの感謝の気持ちを持ち続け、
皆さんの「見える」が多くの方の「見える」につながっている
ということを、これからもお伝えしていくことが大切だと感じています。
まだまだ寒い日々が続きますが、
このプロジェクトは「シードPureシリーズ」の売上の一部を公益財団法人アイメイト協会へ寄付し、