アイメイト使用者と携帯電話
みなさん、こんにちは。
「Pureな愛(eye)をありがとうプロジェクト」
電車通勤中に、ふと周りを見ると、
8割近くの方が携帯電話に没頭しています。
今の時代に欠かせない携帯電話。
そういえば、今までお会いしたアイメイト使用者の方も
そこで、ふと携帯電話を持ったまま目を閉じてみると、
どう操作したらいいか全くわからないことに気づきました。
皆さんどうやって操作しているのだろう?
視覚障がい者の方にとって携帯電話はどんな存在なのかな~?
アイメイト協会の方に聞いてみることに・・・。
アイメイト使用者の方にこれまでお会いしてきて、
携帯電話を使っている方が多かったと思うのですが、
みなさんどんな風に使っているのですか?
未来さん
そうですね・・・
みなさん音声モードや、視覚障がい者でも使いやすい
スマートフォン用のキーボードアプリなどを使用しながら、
晴眼者の方と同じように、電話やメールをしたり、
おサイフケータイ機能で電車やバスの乗車カードとして使ったり、
といった基本的な機能はもちろん、
地図アプリやナビゲーションを活用している
使用者の方もいらっしゃいますよ~!
え~!すごいですね!
目的地に行くためには、行き方や目的地周辺の
情報を調べてから出かける、
と聞いたことがあると思うのですが・・・
未来さん
基本的にはそうなのですが、
外出先で、ちょっとぶらりとお散歩をしたいことも
ありますよね。
携帯の地図アプリで目的地を設定し、
GPS機能の音声を使って道順を確認しながら
アイメイトに指示を出す、という活用の仕方をしている
という方もいらっしゃいます。
皆さんアクティブに活動していらっしゃいます^^
これは、使用者の方が音声ガイド付きの映画上映会に出かけた時の様子です。
FMラジオで周波数を合わせて、イヤホンで音声を楽しんでいらっしゃいます。
なるほど!
それなら、多少迷ってしまうことはあるかもしれないけれど、
どこか出かけたいと思った時に
すぐに知らない場所の地図や道順がわかって便利ですね♪
未来さん
そうですね^^
他にも使い方の工夫を伺ったことがあります。
いつもと違う道を通っていて迷ってしまった時、
基本的には周りの音や頭に描いた
地図を頼りにしたり、人に声をかけて尋ねたりして
態勢を整え直します。
それを前提としてですが、
その方はテレビ電話でご家族に電話をして、
周りの景色を映像で見せて、
ご自分がどこにいるのかを教えてもらったことがある
ということでした。
お孫さんがいらっしゃる方ですと、
待受画面にお孫さんの写真を設定して
お友達などに見せたりして
楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
マユコ
わ~
みなさん、携帯電話の機能を
個々の必要性に応じて、
便利に使い分けて使用されているんですね!
迷った時のテレビ電話!
でも、まだ携帯電話がないころは、
今とは状況が大きく違っていました。
使用者が街中で電話をかけたい場合、
晴眼者と同様に電話ボックスを探すという場面がありました。
そんな時のために、アイメイト協会の歩行指導では、
"卒業後、その人固有のニーズで決まった物を探させたい場合に、
それをアイメイトに教える方法"
も指導しています。
携帯電話が無かった時代には、
アイメイトが公衆電話を探すように
教えていた使用者も多かったのではないかと思います。
アイメイト協会にも当時公衆電話を置いていました。
4週間の歩行指導中、生徒さんが
家族や友人と連絡をとり、声を聞くのは、
うれしいもの・励みになるものだったのではないでしょうか。
マユコ
なるほど~~!
携帯電話がない時代にも、そんな工夫があったんですね!
お話を伺って携帯電話は、晴眼者・視覚障がい者の方、
両方にとって、とても便利な存在だということを再確認しました。
そして、時代の変化と共に、人々の生活や価値観が変わる中、
アイメイト協会の訓練・歩行指導が、
アイメイトペアにとってよりよいものになるように
工夫を重ねてこられたのだということや、
使用者の皆さんが色々な工夫をしながら
生活されていることがよくわかりました。
最後に、最近歩きスマホの危険性も問題になっていますね。
携帯電話の画面を見ながら歩くと
周りの人とぶつかってしまったり、
転んでしまったりする恐れがあります。
晴眼者はもちろんのこと、目からの情報を得られない
視覚障がい者の方にとっても危険です。
公共の場でのルールとマナーを守って、
思いやりある行動を心がけましょう~。
このプロジェクトは「シードPureシリーズ」の売上の一部を公益財団法人アイメイト協会へ寄付し、