4月1日施行 障害者差別解消法
みなさん、こんにちは。
「Pureな愛(eye)をありがとうプロジェクト」
公式ブログ担当のヒロコです
今回は、なんとなんと法律のお話です。
平成28年4月1日から日本でスタートする、
「障害者差別解消法」という法律について皆さんご存知でしょうか
ここのところ、たびたび耳にする機会はあったのですが
いまいち理解できていないヒロコ
これは、法律が施行される前になんとか理解しておきたい・・・
と、いうわけで弁護士の大胡田誠先生にお話しを伺ってきました
大胡田先生は、全盲で司法試験に合格した日本で3人目の弁護士さん。
一般民事事件や企業法務、家事事件のほか
障がい者の人権問題にも精力的に取り組まれているそうです
とっても優しくて親しみやすい大胡田先生♪
さっそくですが、この法律の目的はなんでしょう???
内閣府のHPに掲載されているリーフレットによると・・・
"この法律は、障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本的な事項や、
国の行政機関、地方公共団体等及び民間事業者における
障害を理由とする差別を解消するための措置などについて定めることによって、
すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、
相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現につなげることを
目的としています。"
とのこと。
つまり、障がいのあるなしに関わらず全ての人が、
おたがいに人格と個性を尊重し合いながら共生できる社会をつくるために
こういうことはやめましょうね~とか
こういうところに配慮しましょうね~と決めたのがこの法律なのです。
まず、こういうことはやめましょうね~というのが
「不当な差別的取扱い」
どんな扱いなのか、ピンとこない。。。
大胡田先生に聞いてみると・・・
大胡田先生:身近な例ですと車いすの人がバス停で待っているのに、
バスが止まってくれなかったり、乗車させてくれなかったり・・・
知的障害の方が、市営プールに行ったら利用を断られてしまったり・・・
そういう事例があります。
ヒロコ: えー!!!そんなことがあるんですか???
大胡田先生: もちろん、全ての人がそういうわけではないですが
実際に起こった事例でもあります。
ヒロコ: そっかー。
大胡田先生がご自身で体験して大変だったことありますか???
大胡田先生: 例えば私の場合は、視覚障がいがあるので、
「火が出たら危ないから」と言われて
住む家を探すのが本当に大変でした・・・"
そういえば・・・、前に取材したアイメイト使用者で
歌手の栗山さんもそんなこと言っていたなあ。。。
栗山さんの場合は、アイメイトもいるので
さらに受け入れてくれるところは少なくて・・・
そんな歌があったなあと、思い出しました!
栗山龍太&ダイアン
http://kuriyamaryota.jp/index.html
この中の二人暮らしという曲です
テーマは家探しというわけではないのですが、
歌を聴くと、家探しの苦労がしのばれるので・・・
是非聞いてみて下さいね
実際は、視覚障がいの方が火事を起こす危険が高いという
客観的なデータはないそうです
"見えないからこそ、より慎重に気を付けているんだけどな~"
と、当時を思い出してちょっぴり悲しそうな大胡田先生
そして、次に「合理的配慮」の提供
例えば私たちにもできることですが、
車椅子の人がお買いものに来たとき、
高いところにあるものを取って渡すとか、
視覚障がいの方がレストランに来た時には
メニューを読み上げて内容を教えるとか
聴覚障がいの方に何かを伝えるときは
筆談にしてみる・・・とかそういう配慮をしましょうということだそうです。
なんだか、当たり前のことのようにも思えますが
"お手伝いしましょうか?"と、声をかけるのは
最初はとても勇気がいりますね
法律って聞くと、なんだか難しいような気がしたのですが
ひも解いてみると、実はとってもあたりまえなことだと気づきました
ただ、こういう風にすると手助けになるんだ~と
事例を見るまで気づかなかったこともたくさんあります。
4月1日までに、事例集をしっかり読んでみようと思います
みなさんも、是非見てみて下さいね
(事例集はコチラ:日本弁護士連合会HPより
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2015/opinion_150716_4_03.pdf)
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